フレット擦り合わせ
あぁ、早く花粉が終わってほしい…
今回の内容は、私が所有しているテレキャスのフレット擦り合わせをした時の話に沿って、【フレット擦り合わせ】についてちょこちょこと書いていきます。
まずはこれ↓
私が所有しているFender Japan テレキャスターです。
数年前に入手したもので、シリアルナンバーの初めが【JV】という、フェンダージャパン創設時に作られたギターです。
入手した当時も人気があったのですが、近年では海外のコレクターからも狙われ、市場価格も大変上がってしまった希少種でございます(笑)
ずっと気になっていたローフレット(特に1フレット)の凹みを解消するために擦り合わせをおこないました。
フレットの凹みによる影響は、ピッチの微妙な狂いやアタック感の低下などの悪影響が考えられます。
さて、まずはすべてのフレットにマーキングします。
すり板で削っていきます。
ある程度削っていくと凹んでいる箇所だけマーキングが残るので、これが無くなるように削り続けます。(削りながら全体の状態にも気を配ります。アホみたいにがむしゃらに削ってはいけません・・)
世の中のギターには、製造時の擦り合わせで、1フレットだけ削らないようにして作られている物があります。
このギターもそうで、2フレット以降よりも若干高くなっています。
特に凹みが大きかった1フレットも、このお陰でしっかり擦り合わせができました。
しかし、残りのフレットは、完全に凹みを消すと高さが低くなってしまうので、それを嫌って今回は完全には凹みを消しませんでした。
この辺りは持ち主の好みですね。
フレットが低くても気にしない場合は完全に凹みを消しますしね。
擦り合わせが終わったら、次は角ばってしまったフレットの頭を丸めていきます。
先ほどと同じようにフレットにマーキングします。
このような専用工具で丸めていきます。
8割9割角が取れたら、紙やすりで更に整えます。
紙やすりの番手を上げていってフレットの傷を取ったら作業終了です。
弾いてみると、作業前よりもとても反応が良くなったように感じます。
新品弦を張った時の鳴りが堪らないですね〜^ ^
文字にするなら『ギャリ〜ン』て感じでしょうか?(笑)
このギター特にネックが良くて、作られてから30年以上経ってますが反りがありません。
しかもトラスロッドの効きもいいです。
トラスロッドの仕込み方が絶妙なんですね。
この辺りに当時の職人さんの腕を感じられます。
以上、フレット擦り合わせでした!
そのほかにもずっと弾いていなかったギターの調整や楽器の買取なども受け付けていますので、お気軽にご相談ください。
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