Tokai ST-80 1980s/ オーバーホール
宮城県仙台市の修理・中古楽器買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
気づけば6月に、そして梅雨に入ってしまいました。
今日の仙台は、午後から雨は上がるそうです。
梅雨
決して好きではないけど、
新海誠監督の【言の葉の庭】
観たくなりますね。
☆☆☆☆☆
【Tokai ST-80 Springy Sound 1980s】
ジャパンビンテージと呼ばれる、80年代までに作られてギターたち。
その中で、頭一つ抜け出して人気がある東海楽器の1本です。
【ST Series】はフェンダー・ストラトキャスターの中でも、メイプル指板を持つ1954年仕様のコピーモデルとして始まりました。
各部のパーツを外してしていきます。
経年による味わいを残しつつ、次の所有者が気持ちよく弾けるように。
細っとしたパーツ類は埃や汗がたまりやすく、結果的に劣化が大きくなる箇所です。
ブリッジも一度バラしてお掃除を。
電装周りもちょこっと修正。
フェンダーと比べ、スイッチへの配線が違いますね。
これで問題があるかと言えば、何も問題ありません(笑)
普通に鳴ります。
でも、せっかくだからオリジナル同様に修正します。
見えないところの雰囲気も大事。
繋ぎ方を修正し、ワイヤーもUSAクロスワイヤーに変えました。
さらに、スイッチからトーンポットに行く線は、オリジナルの初期に倣って“黒”で。
小さな拘り。
この機会にペグブッシュの増し締めもしておきます。
ペグを外さないとできない箇所なので、頻繁にはやれないですから。
ブッシュは弦の張力がかかることで多少浮いてしまうことがあります。
あまりに緩い時は、ほんの僅かだけ接着剤を垂らすこともあります。
楽器として、出来る限り正常な状態にしてあげることが、リペアマンとして大事な部分。
フレット磨き。
左半分が磨いた後です。
曇っていたり汚れていたりすると、音の明瞭感が失われたり、弦がすぐにダメになったりします。
あと、綺麗な方がステージ映えします(笑)
弦を張り、ナット溝の修正。
どれだけ低く出来るか、ってポイントなんですが、実際は低すぎるとビビったりすることも。
ピッキングの強さは個人差があるので難しいところですが、理想的な高さはコピー用紙1〜2枚入る程度です。
そうすることで、押し弦でのピッチの狂いが減ります。
また、ローポジションでの弦高が下がるので、押し弦が楽になり、無駄な力を入れなくて済みます。
ローポジションでの押さえ辛さは、ここに原因がある事もしばしば。
ブリッジのセッティング。
アームも付属するので、フローティングをつけています。
ストラトはチューニングが合い難い・狂いやすいなどと言われますが、適正なブリッジの取り付けをする事で、そういった事も改善されます。
(完全には無理ですが)
全体をバランス良く調整し完了です。
基本的には標準的なセッティングにしていますが、好みに応じて調整可能です。
商品詳細はWebshopをご覧ください。
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