S様 Ibanez RG550 フレット交換

宮城県仙台市のギター修理&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。


ブログ更新を怠っている間に4月に入り新年度になり、新元号も発表されましたね。

ここ2〜3日の仙台は雪が降ったり止んだりとおかしな天候が続いています。

早く暖かい毎日を過ごしたいですね〜


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さて、久しぶりのリペア作業ブログです。

【Ibanez RG550】のフレット交換でした。

フロイドローズ搭載。

ロックナット仕様ですね。

作業に入る前に楽器のコンデションを確認します。

フロイドローズに限らずトレモロユニットが搭載されているギターはバランスが崩れていることがよくあります。

そのままでは適正な判断ができないので、まずは正しい状態に調整します。

弦とトレモロスプリングのバランスをとることで、ブリッジ本体がボディと平行になります。

フロイドタイプの場合は、平行にすることで安定したチューニングが得られます。

フレットを温めながら抜いていきます。

このひと手間が大事で、指板割れを最小限度にとどめます。

フレット抜き用に加工した食い切りをフレット下に滑り込ませるようにして抜いていきます。

この時に無理に引っ張ると危険!!

割れる確率がぐんと上がります。

溝の脇にマスキングして、指板を均しておきます。

新しいフレットを綺麗に納めるための処置のひとつですね。

溝の中には木屑などがたまっていることがあります。

これもフレットの接地不良の原因となり得るので綺麗に掃除します。

専用のプレス機でフレットを打っていきます。

プレスしてるので打つというより差し込んでいる感じですね。

全てのフレットが納まりました。

それにしても、引き込まれていて雰囲気のある指板ですね。

元々の塗装が薄いことも要因しています。

塗装はそのまま残して新しいフレットに生まれ変わります。

フレットサイドは鉄鋼ヤスリで丁寧に落としていきます。

最終的な仕上げは擦り合わせの後です。

しかし!!今年のベガルタはヤバイですね!!未だリーグ戦未勝利・・・

弦を張ることでネックにテンションをかけます。

弦を張った状態での【クセ】がネックにはそれぞれあり、張らない状態と大きく異なる個体もよくあります。

フレット上部にマーキングした目印を参考に擦り合わせをおこないます。

上の写真は終わったところですね。

はい。

写真を撮り忘れたようで一気に飛びました(笑)

擦り合わせしたフレットは、専用工具でRを付け、更に紙やすりで成形しながら傷を取って磨きます。

そして上の写真のように、最後にコンパウンドで磨いて完成です!

フレットサイドもしっかり角を取って仕上げています。

ここの処理具合で、演奏性は随分違うものです。

最後に全体調整を施し完成です。


以上、フレット交換でした!!


今回はありませんでしたが、ナット交換や部品の交換なども受け付けております。

日々のメンテナンスから是非ご利用ください。

相談・お見積もりは無料です。

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