アコースティックギター ブレイシング再接着
宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
暖冬といえば暖冬だが、どうせドカッと降るんでしょ!
と、常に警戒が怠れない東北。
早くも春が待ち遠しい・・・
刺さってますね、完全に。
そうです。
ブレイシング剥がれです。
古い・新しいに限らず、ギターの置かれる環境や元々の作りなどが原因で、ギター内部の力木(ブレイシング)と呼ばれる部材が剥がれてくることがあります。
ブレイシングは板の歪みを抑えたり、貼り方や削り方などで音の色を作る役目を担っています。
【Xブレイシング】と呼ばれる構造が現代で最もポピュラーなもので、大体がコレで、あとはメーカーごとに太さや本数などが異なります。
その一方でテイラーギターでは新しい構造のブレイシングが開発されるなど、まだまだ奥が深く、進化の余地がある部分です。
ボディ内に鏡を置くなどして状態を確認します。
浮いているのがわかりますね。
気候の変動が激しい地域などでは特に出やすい症状です。
長雨での湿気や夏場の高温が特に危険といえます。
押入れに置きっ放しなんてもってのほかです(笑)
隙間に専用の木工用ボンドを流し込み、ジャッキアップして固定していきます。
この時、力任せにジャッキアップしては危険です。
他のブレイシングなどが剥がれたり、トップ板が割れるなどの可能性が出てくるからです。
内部からの圧力に合わせて、表からも固定します。
こうすることで、トップ板の膨らみや接着不良を防ぐことができます。
このような作業を剥がれている分だけやりますので、大変な作業です。
なにより、内部にアクセスできるのはサウンドホールからだけという窮屈さ・・
ケースにしまいっぱなし〜
劣悪な環境に置きっ放し〜
は止めましょう!!
費用も時間もそれなりにかかってくる補修ポイントです。
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