S様 Fender Stratocaster フレット&ナット交換

宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古ギター買取・販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。


今日は海の日です。

いつの間にか7月20日じゃなくなったんですね。

なんでもかんでも土日にくっつけて連休にしてしまうのは如何なもんでしょう?


毎年毎年、日にちが変わるとなると、『海の日』という呼称は無意味に思えてきますね〜

なんだか風情がない。


☆☆☆☆


さて、今回は【Fender Stratocaster】のフレット&ナット交換でした。

レリック加工が施されています。

メイプル指板です。

指板面の塗装はこのままでリフレットしていきます。

指板面も少し塗膜が削れて雰囲気が出ていますが、いい感じに残ってくれるでしょうか?

まずはフレット脇と指板面の塗膜に目立てヤスリを使って切り込みを入れます。

フレットを抜くときに塗膜が剥がれるのを防止するためです。

ほぼ塗膜へのダメージは無く、いい感じに抜けました。

汚れやボコボコしているところ軽く均しておきます。

新しいフレットの打ち込みが終わりました。

ジェスカーのミディアムジャンボサイズで打ち込みましたので幅が少し大きくなりましたが、指板面の塗装が削れている箇所も残りましたね(^ ^)


余ってはみ出た部分はカットし、鉄鋼ヤスリで整えます。

この際に角度をつけて削っていきますが、その角度はリペアマンやプレーヤーによって異なります。

うちでは大体60度くらいで立ち気味にします。フレットの有効幅を稼ぐためです。

最終的な仕上げはまたのちほど。

ネックのストレートをチェックします。

すり合せでできるだけ削る量が少なくなるように調整します。

フレット頂点にマーカーで印を付けすり合せていきます。

マーカーの削れ具合をみながら、スケールで細かくチェックし、すり合せの具合を見ていきます。

すり合せが終わったら形状を整えていきます。

フレット頂点は削れて角ばっているので、専用工具で丸めていきます。

さらにフレットサイドも最終的な形に仕上げていきます。

紙やすりとコンパウンドでキズ取りと磨きをかけたらリフレット作業は完成です。

続いてナット交換。

手前が元のナットで、奥が作業中の新しいナットですね。

ブランク材をギターに合わせて削って作っていきます。

溝を切り磨いて完成です。

弦1本1本の間隔、溝の深さがとても重要で、細かく寸法を見て少しづつ溝を切っていきます。

左手のタッチ感、出音のピッチ感や明瞭感など、ナットの出来で大きく変わってくるので物凄く大事な箇所です!!

このように仕上がりました(^ ^)

ネックコンディションもよく、とてもいい感じです。

長く愛用していただけると嬉しいですね。


以上、フレット&ナット交換でした。



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