M様 DELTA SGstyle オーバーホール
宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古楽器買取販売店【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
本日は建国記念の日です。
ちなみに、日本が建国された日というのは、初代天皇である『神武』が即位した日となっているそうです。
単一の一族が納めてきた国家としては、世界で一番長いそうな。
☆☆☆☆
今回は、古い国産ギターのオーバーホールをさせていただきました。
SGシェイプのギターですが、初めて見ました。
ボルトオンネックの仕様で、テールピースもスタッドで完全固定するなど、まだ見よう見まねで作っていた頃のものですね。
12F付近で順反り、ヘッド側で逆反りの波打ち状態でした。
ローフレット側で音詰まりがある状態だったので、ロッドを緩めて、まずは逆反り調整をします。
のはずが、ロッドが固着して動かない!!!
長年動かしていなっかたためでしょうが、手を替え品を替え、なんとか外せました。
しかし、最大に緩めても逆反りは改善されず、、、とりあえずは音詰まりが無くなったので一旦様子見で。
古いペグを交換します。
リーマーで穴を広げ、新しくビス穴を開けます。
穴を広げるときは、必要以上に大きくならないよう、細かく確認し進めます。
現行のGROVERペグに交換しました。
チューニングの安定感は元のものとは比較になりませんね。
ネックポケット。
塗料が余分に残っていたことでネックがしっかり接地できないどころか、ボディとネックが平行に取り付けられていませんでした。
無駄な塗料を落とすことで修正しました。
一方、一旦置いておいたネック。
ローフレット側での音詰まりは無くなったものの、ロッドを緩めたことで順反りが大きくなってしましい、依頼主さまの希望の弦高まで下げることができませんでした。
そこでハイフレット側を重点的にすり合わせることで改善します。
ご覧のようにかなり削りました。
削っている量に差が有ることから、ネックコンディションがポジションでかなり違いがあることが分かります。
フレット上でストレートになるよう全体を可能な限り削り、逆反り方向の改善も狙います。
フレットの残量はだいぶ減ってしまいましたが、弦高を希望の高さまで下げることができました。
元のピックアップは隠れシングルコイルで、しかも通常のシングルコイルよりも低い出力でした。
リアピックアップをダンカンに換装したことで、ライブなどでも十分使える状態に。
また、ブリッジはGOTOHに交換したことで、チューニングだけでなく、弦ピッチも正確に。
アンカーは元のものを採用しましたが、元のスタッドよりもGOTOHのスタッドとの方が相性が良いという不思議なことに(笑)
以上、全体のコンディションの修正を含めパーツを交換したことにより、弾きやすく音も見違えるほど良くなりました。
今回のようなオーバーホールから、もっと些細な調整まで受け付けております。
愛用のギターやベースを使っていて気になることなどありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
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