導電塗料でノイズ処理を

宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古楽器買取販売店【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。

未だ暑い日が続いていますが、如何お過ごしでしょうか?

連日のように台風情報が流れていますね。

今回の台風被害に遭われた地域の皆様に関しましては、心よりお見舞い申しあげます。

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さて今回は、電気楽器の宿命とも言える『ノイズ』対策について、近年定番となっている導電塗料でのシールディング方法を書いていきます。

ハムキャンセル効果のあるハムバッカーを載せたギターや、ローインピーダンスのピックアップを載せている場合などと比べ、シングルピックアップを載せているギターやベースは『ブー・ジー』と鳴って気になることがありますよね。

外来ノイズをピックアップが拾うことでアンプからノイズ音が発生するのですが、弦アースがちゃんと取ってあれば演奏時などは気になりません。

でも、それじゃダメなんだ❗️と。
弦触っていない時の『ブー』が気になって仕方ないんだ❗️と。

そんな時どうしたらいいんだ⁉️と。

そう。
そんな時には導電塗料を使ったシールディングです❗️

まず、ポット類を外してキャビティ内を空に。
そのままでは塗料のノリが悪いので、スクレーパーや紙やすりを使って傷をつけていきます。
汚れがひどい時は一緒に綺麗にしましょう。

塗ります‼︎
1回の塗布では心許ないので、数時間置いて2度塗りします。
塗りすぎは良くないですが、薄すぎても効果の程が怪しくなるので、出来るだけ均等に程よく塗りましょう〜
ピックアップ側にも同様に塗布し、しっかり乾燥させます。
1日乾燥させたら、アース線を繋ぐためのラグを取り付けます。
上の写真では既にアース線まで付いてますね^ ^
アース線をコントロールキャビティ側に回して、ポットの上に半田付けします。
導電塗料はノイズを集める役割を果たすので、このアース線をしっかり取らないと、ノイズを集めるだけ集めて逃すところがない❗️となります。
そうなると結果的にノイズが『増える』だけなので気をつけましょう(笑)
コントロールキャビティ側は、ポットと導電塗料が直接触れているので、アース線を繋ぐ必要はありません。(今回の場合。仕様によって異なります。)
以上で作業は終了です。

ちなみに今回使った導電塗料は、"Sonic"で取り扱っている水溶性のもの。
この塗料は、ボディの塗装がラッカーでもポリでも問題なく使え、うっかりはみ出して塗ってしまっても簡単に拭き取れるので大変便利です。
水溶性以外のものだと、ラッカー用、ポリ用と、それぞれ塗料が異なり、間違った使用をすると塗装を傷めることになるので気をつけましょう❗️


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