M様 VanZandt STV フレット&ナット交換

宮城県仙台市のギターリペア・メンテナンス&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。


あっという間にもう6月です!!

早いですね。

そして梅雨、嫌ですね〜


去年は雨の日が長く続き、ギターなどの弦楽器には辛い夏となりました。

今年も湿気には注意して保管しましょう。


☆☆☆☆

今回もフレットとナット交換のご依頼をいただきました。

【VanZandt STV】

プロにも愛用者が多くいるヴァンザント!!

塗膜がとても薄く吹かれており、この個体もいい感じに塗膜が剥がれてきています。

フレットを抜いた後、溝の脇に接着剤を流します。

強度を上げて、木部が割れるのを抑える目的があります。

指板アールに合った擦り板で指板を整えました。

所々、僅かに割れてしまった箇所がありますが、フレットで隠れてしまうので許容範囲です。


溝に削りカスが溜まっているので、これをしっかりと取り除くことが大事です。

カスが残ったまま新しいフレットを打ち込むと、食い込みが悪くなる可能性があります。

今回は安定した精度を誇る国産の三晃フレット。サイズはジャンボサイズです。

余分にはみ出た部分は鉄鋼ヤスリで削ってしまいます。

フレットの有効幅を出すため、フレットサイドは立たせ気味に仕上げます。

フレット全体を擦り合わせて頂点を出していきます。

マーカーでフレットに印を付けておくと分かりやすいです^ ^

一気に作業が飛んでしまいました・・写真の撮り忘れです(笑)

専用工具を使い、擦り合わせで台形になったフレットを丸めます。

この時、擦り合わせで出した頂点を削らぬように丸めなければいけません。

そして、フレットサイドも同様に仕上げていきます。

形状が整ったら、紙やすりで細かな傷を無くし、コンパウンドで磨けば完了です。

続いてナット交換。

今回はオイルドボーンナットを採用。

漂白済みのナットよりも摩擦が少なくなるので、チューニングの安定度が増します。

画像は、フレットの高さに合わせて削る量の目安を出しているところです。

指板の幅に合わせて1,6弦位置を求め、各弦の間隔を細かく測って溝切りします。

ナットに対する弦の出具合などは見た目に影響するので、丁寧に削って成形します。

しっかりと磨いたら完成です。

更に今回はブリッジフローティングなどの全体調整もおこないました。

一度全てバラします。

ブリッジプレートとブロックの固定も念入りにチェック!

長く使っていると緩むことがあるので注意です。

フローティング量はゼロ!

バネ5本使って、ボディ直付けでセッティング!

ブリッジを止めるネジの締め具合なども、ただ単に固く締めるようなことはせず、微妙な加減で締めています。

適切な調整をすることで、ボディ鳴りの増幅やチューニングの安定度が変わってくるのです。

指板のオイルアップを済ませたら、全ての工程が完了です。

ジャンボフレットになったことで弾き心地も変わりました。

今までとは異なる感覚で演奏を楽しんでいただきたいですね^ ^


以上、フレット&ナット交換でした!!


各部の調整やパーツ交換など、様々受け付けております。

気になることがあったらまずはご相談ください。

相談・お見積もりは無料ですよ〜

お問い合わせはこちらまで➡︎ foolsgold_gt@yahoo.co.jp

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