N様 Musicman Stingray フレット&ナット交換
宮城県仙台市のギターリペア・メンテナンス&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
人によっては10日間もあったGWでしたが、あっという間に残り僅かですね。
ウチはGWもリペア三昧でしたが・・
この休み中にも新しくリペアの予約が入り、忙しくさせてもらえるのはとてもありがたいことです^ ^
☆☆☆☆
今回はベースのフレット&ナット交換でした。
【Musicman Stingray Bass】
レオ・フェンダーがフェンダー社を退社した後に開発したベースで、フェンダー製のベースとは異なるアイデアが随所に見て取れます。
今回の個体は70年代のヴィンテージ!!
指板の色焼けなど味わい深さがあります。
今回も指板塗装を剥がさずにリフレットします。
フレットを抜く際に塗膜が割れないようにするため、フレット脇に目立てヤスリで軽く切り込みを入れます。
フレット溝には木屑などが溜まっていることがあるので、事前に綺麗にしておくことも大事です。
新しいフレットを打ちます。
製品精度の高さからハイエンド系のメーカーでも採用しているジェスカー製です。
はみ出た部分をカットし、鉄鋼ヤスリを使って整えます。
傷がつかないように注意しながらギリギリまで削るため、集中力が必要なポイントです。
今回のネックはロッドを解放しても逆反り傾向が強く、弦を張らない状態での擦り合わせは困難と判断。
弦を張った状態でネック調整をし、その状態で擦り合わせをおこなうことで、無駄なく削ることができました。
擦り合わせで台形状に角張ったフレットを専用工具で加工します。
角を取って丸める作業です。
フレットサイドはネックを握った時に引っかかりが無いよう丁寧に丸めておきます。
こうすることでストレスなく演奏に打ち込めます。
角を取り丸めたフレットを更に紙やすりで整形及び傷取り。
最後にコンパウンドで磨けば完成です!!
続いてナット交換。
ナットを外す時に塗膜が割れないよう、事前にデザインナイフなどで切り込みを入れておきます。
フレットを抜く時と同じですね^ ^
元のナット同様、底面にRを付け取り付け。
弦間のバランスと指板幅のバランスを其々見ながら弦溝を作ります。
完成です。
指板割れも無く、味わいを残したままフレットが生まれ変わりました^ ^
逆サイドからも。
フレット上で無理の無い範囲でストレートを出しました。
お陰で、リフレット前よりもネックバランスは良くなったと思います。
以上、【Musicman Stingray Bass】のフレット&ナット交換でした。
生まれてから既に40年の月日をいきたベースですが、これから先もまだまだ現役で活躍してくれそうです。
ご依頼ありがとうございました〜!!
当店では今回の作業内容の他にも、ピックアップなどの部品交換から普段のメンテナンスまで様々受け付けております。
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