S様 Fender Stratocaster フレット&ナット交換

宮城県仙台市のギターリペア(修理)&中古ギター買取販売【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。


10月に入り、途端に気温が落ちてしまいました。

特に朝方は冷え込んでいて、外に出るのが億劫になりますね〜。

とは言え、この時期のほどよく乾燥気味の空気は嫌いじゃないです(笑)


仙台では毎週末、イベント目白押!

栗駒山の紅葉も見頃!!

ワクワクすることがいっぱいです!!!


☆☆☆☆


今回は、ちょっと前にもご依頼いただいたお客様からのリピート!!

ありがたいことです(^ ^)

【Fender Stratocaster】のフレット&ナット交換をさせていただきました。

前回同様、メイプル指板のストラトキャスターです。

では早速、フレット脇を目立てヤスリで削っていきます。

写真からも分かる通り、かなりの量の塗膜が削れます。

ギターの製造時点ではフレットを打った後にクリアを吹き、上面だけクリアを削るため横に余分な塗膜が残ってしまうことがあります。

この余分な部分を取らずにフレットを抜くと、指板側の塗膜を一緒に剥がしてしまう恐れがあるので、こうやってヤスリで切り込みを入れておく必要があるのです。

フレットを抜き終わりました。

余計な塗膜が残って凸凹しているところは、紙やすりで整えておきます。

新しいフレットの準備もばっちりです!!

はい。打ち終わりました。

フレットと指板に隙間がないか、コピー用紙などを使ってチェックします。

問題なければ、サイドに飛び出した部分をカットします!!

カットした断面は尖っているので、鉄鋼ヤスリで粗方整えてしまいます。

フレットにマーカーで印をつけて擦り合わせをしていきます。

一発で全ての面が綺麗に削れたら良いのですが、勿論そんなうまくはいかず・・

どこかしら削れていない箇所は必ずと言っていいほどあり、そこは前後のフレットに対して低くなっているなどレベルが均一になっていないことを表しています。

全ての上面が削れるまで擦り合わせを施していきます。

大体このくらいになればフレット上面のストレートが出ていますので、次の工程に移ります。

再度、フレットにマーカーで印を付け、そこを目印にフレットに丸みをつけていきます。

擦り合わせしたフレットは角ばった状態です。その角を取っていくための作業です。

マーカーでつけた目印はフレットの頂点を表しています。そこが正しいピッチになるので、絶対に崩さないように整形していくことが重要です!!!

そして、その流れでフレットサイドも角を取り、掌に優しい形に変えていきます(笑)

紙やすりの番手を変えながら細かな傷を消していき、最後にコンパウンドで磨けば完成です。

輝いています(^ ^)

フレットを新しくしたことでナットの高さが足りなくなりました。

写真は交換後のナットです。

弦溝の間隔、深さを微調整しながら成形します。

演奏性や出音に直接関わってくる部分ですので、緻密な作業が求められます。

今回もバッチリ仕上がりました。

ネックの状態も良いのでバリバリ弾いていただけると思います。

以上、フレット&ナット交換でした。


当店では、普段のメンテナンスから部品交換などの修理まで様々受け付けております。

久しぶりに弾こうかなって時には楽器のコンディションは大概落ちています。

そんな場合でもお気軽にお問い合わせください。

相談・お見積もりは無料です。

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