K様 MOON ST フレット&ナット交換
宮城県仙台市のギター修理(リペア)&中古楽器買取販売店【FOOLS GOLD フールズゴールド】です。
今日は12月とは思えない、暖かく穏やかな日ですね〜
ところで、SMAPの最後の歌は『世界に一つだけの花』になるそうですね。
永遠と、勝手に思っていたものに突然終わりが来る。
今日のような、冬の合間の暖かさのようにあっけないものです。
☆☆☆
今回のリペアは、ちょっと古めの【MOON ST】のフレット&ナット交換です。
【MOON】と言えば、日本を代表するギタービルダー乳井和彦氏が代表を務める工房【PGM】で製造されている日本を代表するのギターです。
かなり弾きこんだようで、フレットは谷ができたように凹み、指板もかなり削れています。
ネック裏の塗装も擦れて貫禄ありますが、この先弾いていくには不安があるような状態です。
フレットを抜く前にレモンオイルで保湿します。
ついでに汚れも浮いて一石二鳥!!
半田ごてで温めながら抜いていきました。
だいぶ汚れているのですが、指板は現状のままでという要望だったので、汚れを取る程度にして指板調整は今回はなしです。
フレット溝脇の汚れを落とし、接着剤で割れ防止と補強です。
新しいフレットを打ち、はみ出た余分な部分をカットします。
フレットサイドを鉄鋼ヤスリを使って整えます。
触って違和感がなくなる程度まで削り、最終的な整形はのちほど。
擦り合わせの前にネックの状態を確認。
出来るだけストレートにすることで無駄にフレットを削ってしまうことを防ぎます。
(ネックの状態によっては、反り具合を予測して削ることもあります)
擦り合わせが終わったので、削れて角ばったフレットの形を整えていきます。
専用工具と紙やすりを使うことできちんと丸みを出しました。
また、フレットサイドも同時に仕上げていきます。
次はナット交換。
古いナットを外し、ナット溝を綺麗にします。
ここでしっかり古い接着剤などを取り除かないと、ナット接地面の密着度が悪くなるので注意です。
元のナットを参考にしつつ、1本1本の間隔、溝の深さを丁寧に出していきます。
特に溝の深さは、演奏性にも音にも影響するので大事な部分です。
フレットサイドも角がなく滑らかに、綺麗に仕上がりました。
元のフレットがかなり凹んでいたので、最初のうちは違和感があるかもしれませんが、これから長く弾いていけるギターに生まれ変わりました。
以上、フレット&ナット交換でした!!
フレットやナットの交換以外にも、全体調整や電気系統の修理なども受け付けております。
相談・お見積もりは無料です。
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